ROE(自己資本利益率・株主資本利益率)とは?
ROEの意味
ROEの計算式
ROE(%) = 1株あたりの当期純利益(EPS) ÷ 1株あたりの純資産(BPS)×100
または……
ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
ROEの見方
ROEは、自己資本利益率、あるいは株主資本利益率とも呼ばれています。
どれだけ株主から調達した資本をが効率的に収益を生み出しているかを測る指標です。
%で表され、数値が大きくなるほど効率的に収益を生み出しています。
最低でも10%を目安として、15%は欲しいところです。
ROEの使い方
ROEの特徴
- 当期純利益が増えれば、ROEは増えて改善する。
- 自己資本を減らせば、ROEは増えて改善する。
- 他人資本が増えれば、ROEは増えて改善する。
ROEの特徴は、上の3点です。
1つ目は、業績が良くなり当期純利益が増える場合です。
これは、理想的なROEの増加で、ROEの計算式では分子が増える状態です。
2つ目は、自社株買いや減資で自己資本が減る場合です。
自社株買いは、株主還元を考えて資本政策を見直すときによくあります。
減資は、ポジティブな理由でからもネガティブな理由からも単純に自己資本が減ります。
ROEの計算式では分母が減るのでROEは増加して、ROEだけで見ると改善します。
3つ目は、他人資本が増える場合です。
他人資本は、企業が銀行などの金融機関から融資や、新株予約券付社債(CB)の発行で増加します。
他人資本は自己資本ではありません。
他人資本が増えて当期純利益が増えても自己資本は増えていないのでROEは増えて改善します。
しかし、注意点があります。
ROEばかりを意識した経営陣である場合、見せかけのROEを作りだしている可能性があるのです。
高ROE銘柄への投資で陥りやすいミス
- 過度な自己資本の減少
- 他人資本への依存度が高い
高ROE銘柄の注意点は、上の2点です。
いずれも財務状態が悪化しています。
急激な経済環境や収益環境の悪化に直面すれば、企業自体の継続性にリスクを与えかねません。
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