ファンダメンタルズ分析とは何か?
ファンダメンタルズ分析は、テクニカル分析と比較されることの多い分析手法です。
テクニカル分析が株価の動きやチャートの形から分析するのに対して、
ファンダメンタルズ分析は世界の経済環境、業界分析、
その銘柄の業績や業界ポジション、企業の方向性を分析するものになります。
こういったことを分析することで、将来の発展をイメージしやすくして銘柄の将来性を明らかにすることができます。
また、逆に将来の衰退をイメージしやすくすることで、銘柄のリスクを明らかにすることができます。
スキャルピング、デイトレードといった短期売買を投資手法とする投資家は、ファンダメンタルズ分析を必要としない人もいます。
短期売買の人でも興味があれば学んでおいて損はありませんが、
とりあえず1日以上の株保有を考えている人は絶対に学んでおく必要のある分野になります。
なぜならば、翌日に株を持ち越すだけでも取引時間外に企業発表があるかも知れませんから。
おすすめのファンダメンタルズ分析の本
株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版
株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版
ファンダメンタルズ分析の全体的に必要な項目を全て網羅しています。
また、内容も濃い割には価格が1870円と2000円割れ!
良心価格だと思います。
無駄金と感じづらいと思うので、
確実に良書で学びたい人には絶対におすすめできる一冊です。
本の構成
- 『決算書を使った銘柄選び』とは?
- 情報満載!解釈四季報を使い倒せ!
- 業績をタイムリーに知る!
- 決算書に関連した代表的なバリエーション指標
- 中長期で狙いたい成長株投資への挑戦
- 大失敗しないための買い方・売り方
会社四季報、決算短信、有価証券報告書の読み方から始まります。
オープン情報から学べるようになるので、この本を読みながら自分自身を鍛えたい時期になっても使えます。
企業の資産と負債から銘柄の安全度を分析し、企業業績から成長性も分析できるようになります。
PERやPBR、ROE、ROAなど各種分析指標の特徴や見方を学ぶこともできます。
そのため、グロース志向にもバリュー志向にもなれます。
株で勝つ! 会社四季報超活用法
会社四季報を使ったファンダメンタルズ分析の本です。
私は、会社四季報を深堀りしてノウハウを積み上げたいときには良書になったと思います。
価格は1650円と安いですが、分かりやすくまとまっています。
ファンダメンタルズ分析や会社四季報の見方について、要点を整理していくのに向いている本です。
本の構成
- 最初に見るべきは、どこ?
- 基本のキホン 会社のことを知るには?
- 健全な会社はどう探す?
- 儲かっている会社はどう探す?
- 将来性のある会社はどう探す?
- 株価を動かすのは何?
- 売買チャンスはどうつかむ?
- お宝株を見つける裏技は?
得する株をさがせ! 会社四季報公式ガイドブック
上の本も会社四季報の公式本になりますが、この本も公式本になります。
この本の方がやや細かい内容がまとまっています。
本の構成
- 「四季報」を活用して成長企業を発見しよう
- 四季報予想はこうして作られる
- 全上場企業カバーは「四季報」だけ
- 証券コードは会社の背番号
- 会社の特徴や強みを【特色】で瞬時に理解
- 【連結事業】で収益の柱をチェックする
- 損益計算書のツボをしっかり押さえよう
- 営業利益は会社の真の実力を示す
- 経常利益でグループ全体の実力を知る
- 「材料欄」で成長力を診断する
- 材料欄で注目すべき見出しと記事
- 長期投資なら、この数字に注目
- 成長性と収益性に加え安全性も確認を
- 【財務】欄から会社の実像がうかがえる
- 総資産は企業規模の大きさを表す
- 外国人、機関投資家に人気の銘柄とは?
- サプライズを察知!業績予想を先取り
- 株主への還元に積極的な会社を探そう
- 投資に必要な元手は株価の100倍
- 売りたいときに売れない株に注意
- 『四季報』のローソク足で株価の勢いをつかむ
- お宝株を見つけるウラ技
- 特色と連結事業でトップ企業の次の戦略を読め
- 収益構造を知れば、会社の姿が見えてくる
- 株価上昇を察知する「へー」と「あれっ」
- 会社四季報オンラインも活用しよう
「専門家」以外の人のための決算書&ファイナンスの教科書
この本は、ファンダメンタルズ分析の中では上級者向けの本になります。
なので、初級者向け・中級者向けの本をよく理解できるようになってから読んでほしいです。
私の中でもこの本も良書だった印象が強いので、絶対に勉強した方が良い一冊です。
本の構成
- 貸借対照表から何がわかるのか
- 損益計算書から何がわかるのか
- キャッシュフロー計算書から何がわかるのか
- IFRSと日本の会計基準の違い
- ROE、ROAから何がわかるか
- 収益性と効率性を読み解く
- 安全性と成長性を読み解く
- 株価をベースに評価するEBITDAマルチプル、PER、PBR
- 金利とリスク、割引率と現在価値 ファイナンスに不可欠な考え方①
- 資本コストとWACC、ハードルレート ファイナンスに不可欠な考え方②
- フリーキャッシュフローとは自由に分配できるキャッシュフロー
- NPVとIRR――投資プロジェクトの評価方法
- 最適な借入の水準(最適資本構成)
- 配当と自社株買いは株主還元。どちらを選択?
- 買収金額の評価
- 企業に対する調査「デューデリジェンス」
- 変動費、固定費と損益分岐点
- アウトソーシングとシェアードサービス、どちらを選択?
- ABCは正確なコスト計算のための間接費の割り振り
- 予算はトップダウン? 積み上げ?
- ROE、ROIC…どの財務目標がよいのか?
- 重要業績指標KPIはどう決める?
会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方
会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方
この本は、初心者向けだと思います。
しかし、クイズ形式で記載されてる部分もあるので、一瞬で良し悪しを判断できる頭を持つために使いやすかったです。
決算速報が取引時間中に発表される場合に強みを発揮できると思います。
本の構成
- 決算書の全体像って?
- 貸借対照表(B/S)ってどんなもの?
- 損益計算書(P/L)ってどんなもの?
- キャッシュ・フロー計算書(C/S)ってどんなもの?
- B/S+P/L複合問題に挑め!
決算書の読み方 最強の教科書 決算情報からファクトを掴む技術
決算書の読み方 最強の教科書 決算情報からファクトを掴む技術
この本は、実際の決算書を図解にしています。
読みづらく理解しづらい内容の理解に繋がる本です。
ビジネス本で図解本が流行ったことがありますが、
財務会計系で、さらには自分自身の大切なお金を投資することが前提になります。
雑なショートカットをしないためにもこの本は大変有益です。
複雑に見える内容をイメージできる結果をもたらします。
本の構成
- 決算書を読みこなすために最低限必要な基礎知識
簿記では習わないけど、知っておくべきこと - 決算書から会社の優位性を見つけ出す
なぜ、家具販売の王者「ニトリ」は一人勝ちができたのか - BSから事業の特性を探り出す
なぜ、メルカリは赤字でも勝負を続けられるのか - 複数事業を手がける会社の決算書を読み解く
丸井グループの決算書は、ビジネスの変遷と共にどう変わってきたのか - 決算書から事前に危険を察知する方法
なぜ、スカイマークや江守グループは倒産したのか - 業界ごとの決算書の特徴を知る
住友不動産やファーストリテイリング等の決算書から業界の特性を探る - M&Aを行った会社の決算書を読み解く
なぜ、日本電産はM&Aで成功し続けたのか - 実践!各企業の決算を読み込んでみよう
ラクスル、ソフトバンクグループの決算書を深読みする
外資系アナリストが本当に使っているファンダメンタル分析の手法と実例
外資系アナリストが本当に使っている ファンダメンタル分析の手法と実例
証券アナリスト思考を勉強したいときには良いかも知れないです。
どちらかと言えば、理論重視になります。
そのため、少し実践的じゃないと感じる人もいるかも知れません。
本の構成
- ファンダメンタル分析に必要な視点
- 証券アナリストとは
- 株式分析のプロセス
- バイサイドアナリストのとある一日
- 株式投資の大前提
- 株式投資と融資の違い
- 会社は誰のものか
- お好み焼き店の価値はいくら?
- 現在価値と将来価値
- 安全利子率は何%?
- 株主資本コストとCAPM理論
- 株式の本質的価値
- 損益計算書だけで分析可能なDDM