マクロ経済学(金融政策・財政政策・規制改革・税制・雇用・貿易)のおすすめ本

マクロ経済学おすすめ本 マクロ経済学

マクロ経済学(金融政策・財政政策・規制改革・税制・雇用)のおすすめ本

マクロ経済学の本は、すべての投資家・トレーダーに必要です。

なぜマクロ経済学が投資家・トレーダーにとって必要なのか?
必ず政府や中央銀行の政策ネタはマーケットに影響を及ぼすからです。

たとえば、政府は公共事業や社会保障、増税や減税といった財政支出を行います。
あるいは、日銀やFRB、ECB、BOEといった中央銀行は利上げや利下げ、国債購入といった金融政策を行います。
これら全てが株価や為替にダイレクトで大きく影響を与えてきます。

当然、これらの与える波及効果を理解できなければ、
投資家・トレーダーといった立場なら間違った判断で損失をこうむります。
逆に、理解が出来ていれば・・・
大きな利益を狙える可能性があるのです。

そして、マクロ経済学は投資以外でも役立つ学問です。
汎用性が高いので、学んでおいて損はありません。

マクロ経済学(初級~中級の本)

マンキュー入門経済学 N・グレゴリー・マンキュー


マンキュー入門経済学(第3版)

マクロ経済学を学ぶなら、絶対に1番最初に読んでもらいたい本です。
なぜか?
あらゆるところに図解があるからです。
図解が豊富なので、丁寧で正確な理解がしやすくなります。
ただし、図解ばかりではなく文章も多いです。

入門経済学では、ミクロとマクロ両方が取り上げられています。
価格は3000円超えですが、マクロ経済学のカテゴリでは金額だけで考えても普通の価格帯です。
そして、初めて読む人なら・・・
コスパ最強はマンキューの入門経済学シリーズです。

N・グレゴリー・マンキューって誰?

N・グレゴリー・マンキュー

N・グレゴリー・マンキュー

ハーバード大学経済学部教授
なんと!この方、29歳でハーバード大学の教授になりました!
若い頃から抜きんでて秀才だった方です。
専攻分野はマクロ経済学です。
彼のテキストや論文は世界中の学者や学生から引用され続けています。

そして、こんな世界クラスの秀才は、世界最大の経済大国の政府からも信頼が厚いです。
ジョージ・W・ブッシュ政権下で、米国大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務めたのです。

マンキュー経済学Ⅱマクロ編(第4版) N・グレゴリー・マンキュー

マンキュー経済学Ⅱマクロ編(第4版)
マンキュー経済学II マクロ編(第4版)

マンキュー教授のマクロ経済学にフォーカスしたものです。
ミクロ経済学は、ありません。
入門経済学を何度か読んだ後に内容を深めたいと思った方が2番目に読む本です。

もうダマされないための経済学講義 若田部昌澄


もうダマされないための経済学講義 (光文社新書)

若田部昌澄さんの「もうダマ」は、出版当初からリフレ派の中で良書とされる一冊です。
この本の使い方は、補助的に読むのが良いです。
なぜならば・・・
マンキューと違って図解の比率が少ないからです。
しかし、難解な文章ではなく読みやすいです。

最低でも図解の多いマンキュー入門を読んだ後で、読むべきです。
また、小さな本でビジネスバッグに入れて電車内で読みやすいです。

若田部昌澄って誰?

若田部昌澄若田部昌澄

早稲田大学教授から2018年3月20日、日本銀行副総裁に就任。
リフレ派の中でも重鎮クラスです。

デフレの経済学 岩田規久男


デフレの経済学

この本は、初版が2001年ですがアベノミクスやリフレーション政策を理解する上でも色褪せることのない良書です。

始まりの方で消費者物価指数や卸売物価指数の違い、上方バイアスについて詳しく紹介されています。

貨幣の中立性、期待実質金利、実質賃金、デフレ環境下での構造改革、不良債権処理や資産デフレ、については深い理解に到達します。

1929年からの世界大恐慌や、90年代以降の日本のバブル崩壊についても学ぶことが出来ます。

岩田規久男って誰?

岩田規久男

2013年3月20日~2018年3月19日の任期で、日本銀行副総裁
上智大学・学習院大学の名誉教授。

リフレ派経済学者の第一人者です。

ゼロからわかる経済の基本 野口旭


ゼロからわかる経済の基本 (講談社現代新書)

この本も補助的な本として使う本です。
同じく補助的な本になるので、マンキュー入門だけは読了済みの上で読んだ方が良いです。
マンキュー入門を読んだ後に頭の整理のために使うのに良いです。
持ち運びに困らない大きさで価格も900円弱です。

内容は、マクロ経済学を全体的に網羅しています。
文章自体も小難しい表現は少ないです。

野口旭って誰?

野口旭野口旭

専修大学経済学部教授
リフレ派の中の重鎮です。

たまに保守系の政治番組などにも出演されています。

経済学講義 飯田泰之

経済学講義 (ちくま新書1276)

初級から中級の本を読むようになったら、飯田泰之さんの経済学講義はおすすめです。

特に経済学の教科書(中級)を読んだ後に復習として読み、忘れないようにするときに使えます。

マクロ経済学(中級~上級の本)

クルーグマン マクロ経済学 第2版 ポール・クルーグマン


クルーグマン マクロ経済学 第2版

クルーグマンマクロは、マンキュー入門とマンキューマクロを読んでからの方が良いかも知れません。
難易度は高めです。
「教科書」と呼ばれるカテゴリに入ってくる本書です。
価格だけ見れば、5500円と若干高めです。
しかし、内容の充実度が高いです。
コスパで考えれば、良いです。

ポール・クルーグマンって誰?

ポール・クルーグマン
ポール・クルーグマン

2008年に、ノーベル経済学賞を受賞。
ノーベル経済学賞を受賞しているので、もちろん世界的な経済学者です。

先生としてもエリート大学の教授などを務めてきました。
イェール大学助教授、レーガン政権で大統領経済諮問委員会委員・・・
マサチューセッツ工科大学教授、スタンフォード大学教授・・・
プリンストン大学教授、 ニューヨーク市立大学大学院センター教授・・・

第二次安倍政権以降は、何度か首相官邸へアドバイスに行っていました。
このため、「外国人でありながら日本のリフレ派」と敬っている人もいます。

スティグリッツ マクロ経済学(第4版) ジョセフ・E・スティグリッツ


スティグリッツ マクロ経済学(第4版) (スティグリッツ経済学シリーズ)

スティグリッツの教科書は、マンキューマクロと同じ立ち位置と考えて下さい。
スティグリッツの切り口を知りたい方は、おもしろいです。

スティグリッツって誰?

 ジョセフ・E・スティグリッツ

ジョセフ・E. スティグリッツ

2001年に、ノーベル経済学賞を受賞。
クルーグマンと同じでノーベル経済学賞を受賞しています。
もちろん世界的な経済学者です。

マサチューセッツ工科大学助教授・・・
イェール大学とコウルズ財団の教授・・・
スタンフォード大学名誉教授、プリンストン大学教授・・・
クリントン政権の大統領経済諮問委員会の委員長・・・
世界銀行の上級副総裁およびチーフエコノミスト・・・

マクロ経済学(上級の本)

ブランシャール マクロ経済学 上 (第2版) オリヴィエ・ブランシャール

ブランシャール マクロ経済学 上 (第2版)
ブランシャール マクロ経済学 上 (第2版)―基礎編

ブランシャール マクロ経済学 下 (第2版) オリヴィエ・ブランシャール


ブランシャール マクロ経済学 下 (第2版): 拡張編

ゼミナール 経済政策入門 岩田規久男&飯田泰之


ゼミナール 経済政策入門

MMT(現代貨幣理論)

ポストケインズ派経済学入門 マルク・ラヴォア


ポストケインズ派経済学入門

MMT(現代貨幣理論)の学術的流派の入門書になります。
ポストケインズ派は、ジョン・メイナード・ケインズの経済学の流れを組む1つの学派です。

また、ポストケインズ派はイタリア出身の経済学者スラッファの影響も受けています。

一部は、マルクスから影響を受けたカレツキからも影響を受けている面もあります。
しかし、決して極左の本などではなく、「ポストケインズ派」というだけあって、ケインズの勉強になる本です。

ランダル・レイの「MMT」や、ステファニー・ケルトンの「財政赤字の神話」を読む前に、必ずこの本は読んでおいた方が良いです。

また、左派ケインジアンやニューケインジアンと呼ばれる現在の主流派経済学とだいぶ視点や考え方が違います。
この点をポストケインズ派経済学入門は、詳細に記述してくれています。

財政赤字の神話: MMTと国民のための経済の誕生 ステファニー・ケルトン


財政赤字の神話: MMTと国民のための経済の誕生

ステファニー・ケルトンは、元々は主流派経済学側からMMTを批判するために記事を書いていた人物でした。

しかし、彼女はMMTの正しい面についても理解をすることが出来ました。

主流派経済学を勉強したことがある方なら、この方の本を読んでみると良いかも知れません。

経済学の本の中では、非常に読みやすく、要点も欠くことなく著してくれています。

「MMTが何を言っているのか」を理解したい主流派側の方には、この本をオススメできます。

MMT(現代貨幣理論) ランダル・レイ


MMT現代貨幣理論入門

「MMTの金ピカ本」と呼ばれる書籍です。
MMT派の教科書とされる本になり、500ページを超え、分厚いです。

多くの方の読書感想としては、第三章の中央銀行と政府と民間銀行と企業(民間銀行以外の主体)の関係部分がおもしろいと評判です。

金融政策(緩和・緊縮)、財政政策(財政支出・増税緊縮・ペイゴー政策)、それぞれのマネーの流れが理解できます。

貨幣発行、国債の大まかな動き、政府側と民間側のマネーの動き、民間銀行と民間企業の間でのマネーの動きなど、理解が進みます。

また、財政赤字が何をもたらすかについても恒等式も交えて、私たちに理解を与えてくれます。

株式投資のおすすめ本

株式投資の失敗経験を持つ多くの人は、知識不足が原因です。

そのため、株式投資は初心者から経験者まで知識のアップデートを常にしなければいけません。

当ブログでは、短期売買から長期投資、テクニカル派もファンダメンタル派も勉強できるようにおすすめ本を紹介しています。

株式投資「チャート・テクニカル分析」おすすめ本

株式投資「ファンダメンタルズ分析」おすすめ本

株式投資「投資家の心得・相場心理学・メンタルコントロール」おすすめ本

デイトレード初心者の株式投資おすすめ本

スイングトレード初心者の株式投資おすすめ本

マクロ経済学(金融政策・財政政策・規制改革・税制・雇用・貿易)のおすすめ本

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