相場師朗さんの「株価チャートの形」分析集
相場師朗さんのこの本を元にコラム投稿しました。
当コラムは、書籍の一部を紹介しています。
完全な内容の理解には、相場師朗さんの本が間違いありません。
株価チャートの下落の形
まず、株価下落時の大まかな概念を紹介します。
頭に入れておきましょう。
トレード時に「あ!この形はアレだ!」と、あなたの値動きに気付かせ、下落前の準備を助けます。
トレンド転換型
まずは、トレンド転換型です。
トレンド転換型は、反落前から反落を待つことが出来ます。
反落を確認したら空売りを人より早く入れられるため、利益の最大化に繋がります。
上げて横ばって下げる基本パターン
「上げて横ばって下げる基本パターン」は、上昇してきた株価が、横ばい圏に入り、下落に入っていく転換型の株価パターンです。
長く上昇を続けてきた株価が、次第に利益確定売りを経て、上値を重くします。
横ばい圏に入りながら次第に売りが優勢になり、下落し始めます。
下落し始めるときに正しく空売りを行うことができれば、
反落確認によってリスクを下げながら、そのときの最大限に近い利益が得られます。
株価形成パターンの中で、もっとも頻出度の高いチャートの形をしています。
上げてすぐ下げる逆V字型
「上げてすぐ下げる逆V字型」は、急激な上昇のすぐ後に、横ばい圏を作ることなく、下落ターンに入る転換型の株価パターンです。
「山高ければ谷深し」という相場の格言がありますが、らしい形と言えます。
特徴は、横ばい圏ターンが無いことで、やや売りエントリーがしづらいです。
反射神経を研ぎ澄まして対応したいところです。
トレンド継続型
下げたあと横ばってまた下げるパターン
「下げたあと横ばってまた下げるパターン」は、下落してきた株価が、横ばい圏を経て、再び下落トレンドを確認されて株価が落ちるトレンド継続型のものです。
下げ止まったかのように見える横ばい圏で反発上昇しなかったことから、
依然上値が重く損切りを決める売りと追撃売りが出てくることで二度目の本格下落となります。
一度目の下落で含み益が出ていれば、下がらない可能性を感じて一度買い戻して利益確定しても良いかも知れません。
しかし、再び下落を開始しだすところで、通常の反落と同じ判断をして再び空売りを入れられるようにしたいところです。
下げて少し上げてまた下げるパターン
「下げて少し上げてまた下げるパターン」は、下落したものの、一度上昇して、ふたたび下落するトレンド継続型のパターンです。
株価は、わずかに反転上昇するものの、上昇は長くは続かず、また下げていきます。
「ものわかれ」に近い株価チャートの形です。
ほぼずっと下げ続けるパターン
「ほぼずっと下げ続けるパターン」は、途中で横ばい圏や反転上昇することなく、下落ばかりが続くトレンド継続型です。
逆張り型の投資戦略を好む投資家は、エントリーしづらいパターンです。
勇気をもって順張り戦略をとるには、わずかな株数から空売りポジションを入れていき利益を狙うようにすると、ほぼ下げ続けるだけの株価推移でも対応しやすいです。
5日移動平均線から読む次の動き(上昇トレンド版)
前回の移動平均線での高値をブレイク
これは、上昇トレンド版の最初の形です。
以前につけた高値をブレイクして上昇していくパターンです。
この状況の後を考えていきます。
ブレイクした後に、ひたすら上昇することもあります。
しかし、ここで変化を想定することを覚える必要があります。
前回の移動平均線での高値をブレイクし、下回らず陽線をつける
1の移動平均線の形の後、前回高値で切り返して、再び上昇するパターンです。
この時、陽線を立てて、下半身の形になれば、買いパターンと考えられます。
前回の移動平均線での安値を下回らず、前回の移動平均線での高値を下回らない
1のように前回高値を抜けそうで抜けず落ちるものの、
前回安値となった水準でリバウンドしてくるパターンです。
この時、陽線で下半身を付けた時に、買いを検討するのはアリです。
さらに上昇して、前回と最初の高値となった水準をブレイクした後、その水準でリバウンドした場合も買いです。
この時、陽線で下半身を付けるならば、同様に買いを検討できます。
しかし、ここでもう1つ考えておきたいのは、前回高値を上回らない可能性もあるということです。
前回の高値も安値も下回って、上値が重くなりながら、反落を確認していく
前回高値と安値を割り込み、反転しようとしたものの、
前回安値で陰線で移動平均線を割り込み逆下半身を確認できるパターンです。
逆下半身は、トライ届かずも思い出して、再度の反落確認できます。
買いポジションは撤退し、売りポジションを入れたいところです。
5日移動平均線から読む次の動き(下落トレンド版)
前回の移動平均線での安値をブレイク
これは、下落トレンド版の最初の形です。
以前につけた安値をブレイクして下落していくパターンです。
この状況の後を考えていきます。
ブレイクした後に、ひたすら下落することもあります。
しかし、ここで変化を想定することを覚える必要があります。
前回の移動平均線での安値をブレイクし、上回らず陰線をつける
1の移動平均線の形の後、前回安値で切り返して、再び下落するパターンです。
この時、陰線を立てて、逆下半身の形になれば、売りパターンと考えられます。
前回の移動平均線での高値を上回らず、前回の移動平均線での安値を上回らない
1のように前回高値を抜けそうで抜けず上がるものの、
前回高値となった水準でリバウンドしてくるパターンです。
この時、陰線で逆下半身を付けた時に、売りを検討するのはアリです。
さらに上昇して、前回と最初の安値となった水準をブレイクした後、その水準でリバウンドした場合も売りです。
この時、陰線で逆下半身を付けるならば、同様に売りを検討できます。
しかし、ここでもう1つ考えておきたいのは、前回安値を下回らない可能性もあるということです。
前回の安値も高値も上回って、下値が底堅くなりながら、反転を確認していく
前回高値と安値を割り込み、反落しようとしたものの、
前回高値で陽線で移動平均線を割り込み下半身を確認できるパターンです。
下半身は、トライ届かずも思い出して、再度の反転確認できます。
売りポジションは撤退し、買いポジションを入れたいところです。
エントリー前にチェックすること
エントリー前のチェック項目
エントリー前のチェック項目は主に、この4つです。
- 移動平均線の並びの変化
- 下半身・逆下半身などローソク足の様子
- キリのいい株価や上昇・下落の期限
- 前の高値・安値
相場師朗さんの著書から確認できるエントリー前チェック項目の解説記事
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