PBR(株価純資産倍率)とは?株を割安か分析する!

PBR計算式 ファンダメンタルズ分析

PBR(株価純資産倍率)とは?

PBRの意味

PBRの計算式

PBR = 株価 ÷ BPS(一株あたり純資産)

PBR計算式

PBRの見方

PBRは、株価が決算書類などに出てくる資産に比べて割安か割高かを示す指標です。
PBRは0.8倍であるとか1.0倍、1.2倍といった数値で表されます。
また、PBRは企業の解散価値を示すと言われており1.0倍は株価が資産に見合った過不足のない価格であることを示しています。

PBRが1.0倍以下であれば、企業の資産に対して株価が割安な水準にあることを示します。
PBRが1.0倍以上であれば、企業の資産に対して株価が割高な水準にあることを示します。

PBRの使い方

PBRの特徴

  • バリュー株が好まれる相場では低PBR銘柄が強い
  • 低PBRの場合、M&Aで買収対象になりやすい
  • 資本政策の見直しで株主配当の増配や自社株買いなどの恩恵を受けやすい

PBRの特徴は、主に上の3点かと思います。
M&Aで買収対象になりやすい、株主政策の見直しは、中長期投資なら少し期待しても良い内容になります。

もちろん、低PBRであれば買収対象や株主政策が見直しが確実になる訳ではありません。
しかし、投資をする際のヒントを掴む可能性は大きく高まります。

低PBRからM&A対象にされた福島銀行(8562)

SBI福島銀行に出資 資本・業務提携ニュース

SBI、福島銀行に出資 資本・業務提携
2019/11/11 7:33

SBIホールディングス(HD)は11日、福島県の第二地銀、福島銀行と資本・業務提携すると発表した。SBIが福島銀に約11億円を出資し、議決権ベースで2割弱を握る筆頭株主となる。福島銀はSBIホールディングスが持つ金融やIT(情報技術)分野でのノウハウを導入し、収益力の回復を目指す。

SBIは9月、島根銀行とも資本・業務提携している。SBIは全国の地銀と資本提携する「連合構想」を掲げており、福島銀への出資で第2弾となる。

福島銀を巡っては、18年3月期決算で7期ぶりの最終赤字に陥った。長引く低金利で貸出金利息が減少している。金融庁は同年、収益力の改善を求める業務改善命令を福島銀に出していた。

低PBRから資本政策の見直しで株主還元がされたマクセルHD(6810)

マクセルHD株主還元ニュース

マクセルHD、20年3月期配当286円に 株主還元重視
2019年4月26日 20:30

マクセルホールディングスは26日、2020年3月期の年間配当を286円(前期は36円)にすると発表した。同日、21年3月期までの中期経営計画を修正し株主還元を強化することを決定。

19年4~6月期に250円の配当を実施する。中計の総還元性向目標を100%以上(これまでは配当性向で3~4割)とした。7月以降に50億円を上限とした自社株買いも実施する。同社株は足元で旧村上ファンド系の投資家が買い増している。

低PBR銘柄への投資で陥りやすいミス

低PBR銘柄を対象にした投資であるあるのミスにはなりますが・・・
下落相場でも低PBRなら落ちない(すぐに反転上昇するはずだ)と思い込む人がいます。

低PBRでも株価がとことん下落をし続ける、しかも損切りが遅れた!
こんな場合があるのです。

なぜ低PBR投資をして株価下落に巻き込まれるのか?

  • 低PBRというメリット以上に、経済環境や業績が悪化してしまった。
  • 低PBRというメリット以上に、企業戦略に将来性がないと評価されてしまった。

低PBR投資で損失を出す本質的原因

  • 低PBR以外にも株価変動要因があることを忘れている。
  • 低PBRよりも悪い要因があることに気付かない。

これは、つまりバイアスがかかっている状態です。

低PBR銘柄への投資で失敗しないためには?

他の投資指標を組み合わせることで投資対象を厳格化する!
これが基本です。
投資指標の組み合わせで条件を増やせば、スクリーニングをしても候補銘柄が減ります。

株式投資のおすすめ本

株式投資の失敗経験を持つ多くの人は、知識不足が原因です。

そのため、株式投資は初心者から経験者まで知識のアップデートを常にしなければいけません。

当ブログでは、短期売買から長期投資、テクニカル派もファンダメンタル派も勉強できるようにおすすめ本を紹介しています。

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