ボリンジャーバンド(ボリバン・BB)
ボリンジャーバンドとは?
ボリンジャーバンドとは、ジョン・A・ボリンジャーが考案した相場の振れ幅(ボラティリティ)を示すインジケーターです。
「ボリバン」「BB」とも呼ばれ、チャート分析のためのインジケーターとして最も人気なものの一つです。
ボリンジャーバンドの見方
まず、ボリンジャーバンドは移動平均線を中心に上下にラインを引いています。
上に行けば上がり過ぎ、下に行けば下がり過ぎと見ることができます。
株価や為替価格の偏りを見ることができ、
株価が上下どちらかに偏れば、平均値に戻るような動きとなることが多いです。
偏る株価を想定して待ち構えトレードすることができれば、他の投資家よりも優位性を確保することができます。
偏りが一方向に突き進む形を取る場合もあります。
一方向へ突き進むパターンへ変化する前には、投資家たちに迷いが発生します。
みんなが迷っている中で、いち早く変化を察知できれば、ここでも優位性を確保できます。
ボリンジャーバンドの設定
ボリンジャーバンドの設定は、デフォルト設定です。
基本的にトレードツールに設定されているもので問題ありません。
私の設定
- ±3σまで用意
- 中心線から±3σまで25日設定
ボリンジャーバンドの手法・使い方
ボリンジャーバンド(順張り手法)
ボリンジャーバンドを順張りで使うケースでは、相場の勢いと強弱で見ることでトレンドの方向性を判断することができます。
一方向に突き進むトレンド相場で有効です。
一見、トレンド相場に入っているように見えて再びレンジ相場に入ることも多い点がデメリットです。
ボリンジャーバンド(逆張り手法)
ボリンジャーバンドを逆張りで使うケースでは、+2σか+3σに株価が達したところで売り(-2σか-3σに株価が達したところで買い)でエントリーする単純な手法です。
レンジ相場で有効な手法で何度も勝利を重ねることができます。
しかし、いつレンジ相場が終わるかが分からないのがデメリットです。
ボリンジャーバンドのパターン
スクイーズ(収縮)
- 株価の値動きが小さいです
- チャートの形は過去のものと比べて収縮した形になっています
- 買いと売りがバランスを保っています
- ボリンジャーバンドのバンド幅が狭い
ボリンジャーバンドのスクイーズ(収縮)している状態は、値動きが小さく株価は平静状態を保っています。
注意点は、レンジ相場が続くと思っていたものの、株価局面が急に変化してしまったときです。
局面が変わったと同時に大きな値動きになり、一瞬で大きな含み損を抱えることがあります。
しかし、悔しい思いはしますが明らかに違う局面に入っている場合は撤退することが最終的に有効です。
エクスパンション(拡散)
- 徐々に株価の値動きが大きくなってきます
- チャートの形は過去のものと比べて拡散した形になっています
- 買い・売りどちらかに偏ってきます
- ボリンジャーバンドのバンド幅が拡がってきます
ボリンジャーバンドのエクスパンション(拡散)している状態は、値動きが徐々に大きくなってきており株価が動意づいてきている様子になります。
注意点は、エクスパンションしてきていると思ったものの、変わらずレンジ相場だったときです。
ド天井で買いエントリーさせられたり、大底で売りエントリーさせられることがあります。
早急に一度ポジションを撤退させることが重要です。
バンドウォーク(一方向のトレンド型)
- 株価の値動きは、最も大きくなっています
- チャートの形は、さらに大きく拡がっています
- 買い・売りのどちらかに偏り、偏りもより一層激しくなっています
- ボリンジャーバンドの幅は、大きく拡がっています
- バンドを支持線(サポートライン)・抵抗線(レジスタンスライン)として株価が推移しています
ボリンジャーバンドのバンドウォークしている状態は、一方向に推移しており、バンドがサポートまたはレジスタンスとなることが多いです。
注意点は、ある程度バンドウォークしてからエントリーした場合、最終局面でエントリーしてしまう危険性があります。
株価の値動きが大きいですが、特に本当の最終局面ではそれもさらに際立っています。
他のインジケーターと組み合わせて、反転・反落を狙った方が大きく利益を得られる可能性がある場合もあります。
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